2021年5月のプログラムスタートから、ずっとオンラインで《STEP1:教育プログラム》を受けてきた中高生たち。
8月6日(土)〜7日(日)の「チームづくり合宿」では、ついにリアルに会える!はずでした。
しかし、7月30日、合宿予定場所の兵庫県神戸市が「まん延防止等重点措置」実施区域になり、合宿は急遽オンライン開催に。
オンライン合宿2日目の様子を、武庫川女子大学のインターン生がレポートします。
この日は、これから12月まで続く《STEP2:協働プロトタイピング》でチームを組む社会人(協働メンバー)と中高生が初めて顔を合わせた日。
金融・IT・経営などさまざまな分野で活躍するスペシャリストたちが、中高生たちの「居場所」「食・途上国」「学び」「暮らしのプロダクト」「暮らしのシステム」の5つのチームに交じって、企画案をブラッシュアップしていきます。
文:小野田実来
永遠にスマホの充電ができるポケットなんてあったら最高!
今回私は、『暮らしのプロダクト』チームに参加。
初めに、中高生2人が私や協働メンバーに企画案を説明してくれた。
2人が考えていたのは、『便利なポケット』の開発だった。
便利なポケットと言うと、ドラえもんのなんでもでてくる四次元ポケットみたいなのを想像してしまうかもしれない。けれど、決してそうではなくて。
ここでいう便利なポケットとは、どこにでもつけられるような、取り外し可能なポケットや、スマホを入れていたら勝手に充電されているポケットのような、私たちのニーズを叶えてくれるポケットだった。
2人のワガママは、
『スマホの充電が無くならなかったらいいのに。』
『自分の欲しいところに欲しいサイズのポケットが欲しい。』
というものだった。
私もこのわがままにはすごく共感した。
スマホの充電、これは永遠に悩む問題。
一日中外出する時とか、絶対充電もたないし、今ではどこに行く時もモバイルバッテリーが必須になっている。
特に私は今のスマホを使い始めて3年以上経つので、ここ最近は充電の減りがめちゃくちゃ早くてとても悩んでいる。
けど新しいスマホは高いし買えない。
だから永遠にスマホの充電できるポケットなんてあったら最高。
ポケットに関しては、たしかに自分でポケットの場所を決められないし、そもそもポケットがない服もある。
スマホ入れたいのにポケット小さくて入らないとかもあるあるだ。
実際に、持っている服についているポケットで使ったことのないポケットはとても多い。
最近は、ポケットは物を入れるものというより、デザインとして存在していることの方が多いのかも知れないと思った。
そんなふうに考えていた私と同じように、協働メンバーの方々も、中高生のアイデアにすごく共感しているようだった。
『男の人は極力カバンを持ちたくないのでポケットになんでもいれたい』
『ズボンの後ろにポケットがあったら座りづらい』 とか。
そんな話をしていたら、新しいアイデアもたくさん湧いてきた。
『フェスなどのイベントに行く時は入場券を兼ねたスマホが必須だし、手荷物も少なくないといけないから、充電ポケットがあったらめちゃくちゃ需要あるんじゃない?』
『今の若い子達はおしゃれな人が多いから、カラーバリエーションがあるといいかも。』
『ポケットに入れるものは人それぞれだから、大きさも何種類かあるほうがいいんじゃないか。』
『小さい子はカバンを持ちたがらないから、服にくっつけてしまうポケットがあったらお母さんが助かりそう!!』
そうして盛り上がっていると、あっという間に話し合いの時間が終了。
2021年5月から3ヶ月にわたって中高生たちが考えてきたワガママSDGsの企画は、今回、協働メンバーの社会人たちが加わったことで、さらにブラッシュアップされ、現実的になってきたような気がした。
これからどうなっていくのかが本当に楽しみ。